抱きしめてBIWAKO
図書館から『11月8日みんなやさしくなった』という本を借りて読みました。
1987年11月8日に行われた「抱きしめてBIWAKO」の報告集。たくさんの写真とたくさんの参加者の言葉からなるとても素敵な本です。87年当時小学生で、滋賀から遠く離れた関東に暮らしていた身にすると、こんなにも壮大であたたかいプロジェクトが実現していたことに素直に驚き、また、これを実現した滋賀の生活者のパワーにあらためて敬意をもちました。
昨年、「抱きしめてBIWAKO」から20年ということで、記念の集まりがあったり、また、一部、若い人びとで「抱きしめてBIWAKO」再びという動きがあったようです。
いまの時代でも、こんなことができるのだろうか?こんなことできたらすごい。やってみたい(?!)。というワクワクした気持ちになりました。
本の中からひとつだけ、参加者のメッセージを引用します。
この琵琶湖を人の手で抱きしめる?すごい!
それにしても来る人いるのかな。お金まで払って、たった一分間
手をつなぐだけ。そんな物好きがそうそういるはずないし。成功し
そうにないな。
いい、決めた。私ひとりでも行く―――あれあれ知っている顔ばか
り。石ころだらけ、吹きっさらしの真野浜で恥ずかしげに手をつなぐ
人たちが、精一杯に腕をのばしたとき、誰もが心を解き放ち、自然
に笑いが込み上げてきました。
これから、ちょっぴり素直に生きてみますか。小さな火種を胸に温
めながら、消すことなく。なんだか、いい季節がきそうだもの。
<大津市・女性(三十三歳)>
この女性は、いまも小さな火種を胸に温めているのだろうか。
そんな素朴な興味が次から次へと湧いてくるような、そんな読書でした。
ありがとう。
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